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§4-1 橋口五葉 ― 語りはのたりのたりかな

五葉

展覧会名:『大浮世絵展』

会場:江戸東京博物館

会期:2014年1月2日〜3月2日

《化粧の女》とおなじく、私家版として晩年に制作された。いわゆる大正新版画の特質がよく表れている。河瀬巴水の諸作とともに、スティーブ・ジョブズのコレクションとしても知られる。

江戸東京博物館ほか所蔵。

 

 

瑠未アイコン  
 
朗読会って、行ったことある?    

 

 

靖代アイコン  
 
わたしがそんなイベントに参加すると思う?    

 

 

瑠未アイコン  
 
愚問でした。この前はじめて行ったんだけど、かなり面白かったよ。    

 

 

靖代アイコン  
 
朗読って、小説とか読むわけ?    

 

 

瑠未アイコン  
 
そう。谷崎潤一郎の『春琴抄』だったんだけど、もう、まるで別物。
目を閉じて、声で入ってくるストーリーを頭のなかで映画に変換していくイメージで聴いてたんだけど、
なんだか、懐かしい心地よさがあった。要するに、読み聞かせの一種だよね。
 
 

靖代アイコン  
 
昔の文学って小難しい言葉がたくさん出てくるけど、受けとめきれるの?    

 

 

瑠未アイコン  
 
むしろ自分で読むより、ストレスは少なかったな。悩んだり辞書を引いたりすることで、流れが止まらないから。
美声の名調子が心地よくて、すべて解っているような気分になれる。一つの物語として、ちゃんとイメージできたしね。

 

靖代アイコン  
 
解った気になる、ってのは面白いな。プロスポーツを観ていると自分でも簡単にできそうに思えてくる、みたいな。

 

瑠未アイコン  
 
そうそう、美技を味わう感覚。深い理解に裏打ちされた達人の朗読には、お金を払う価値があると思う。
業界活性化のために、朗読トーナメントとかあればいいのに。Storytellingだから、S-1グランプリ。
   
 

靖代アイコン  
 
勝ち負けはフィギュアスケートみたいに決めるの?
技術点とか、芸術点とか。    

 

 

瑠未アイコン  
 
それなら、技名も決めないと。
「決まった〜、三段落ノンブレス!」みたいな。    

 

 

靖代アイコン  
 
そういうノリなんだ。もっとこう、将棋中継みたいな感じじゃないの?    

 

 

瑠未アイコン  
 
ていうか、解説は邪魔だよね。

 

 

靖代アイコン  
 
演技が終わってからだな。そうとう主観的な評価になりそうだけど。    

 

 

瑠未アイコン  
 
予選は星新一のショートショートとかで、勝ち進むにつれて長くなり、難易度も上がる。
決勝は24時間耐久『カラマーゾフの兄弟』とか。    

 

 

靖代アイコン  
 
長っ!演技だけで何日かかるんだよ。

 

 

瑠未アイコン  
 
朗読スキルのみならず、求道者的メンタルも求められるのだ。  
 
 

 

靖代アイコン  
 
語り手も聴き手も、眠くて話が飛んで、わけがわからなくなりそう。    

 

 

瑠未アイコン  
 
ただでさえ登場人物が多いからね。あきらめて寝落ちして逃げようとしても、語りが巧みなもんだから、夢の中にも侵入してくる。

 

 

靖代アイコン  
 
語り手も寝ぼけちゃって、おなじ箇所をリピートしつづけたりして。    

 

 

瑠未アイコン  
 
夢かうつつか、幽玄の世界ですな。    

 

 

靖代アイコン  
 
絵的には、かなり間抜けだと思うけど。    

 

 

瑠未アイコン  
 
いいじゃん、トリップできれば。お酒も自由に飲んで、まったりする感じで。Love & Peace!

 

 

靖代アイコン  
 
目的変わってるだろ、それ…。      

 

 

 

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