§1-5 ラファエロ ― 生身のわれらは年をとる
ラファエロ・サンツィオ『自画像』1504-1506
展覧会名:『ラファエロ』
会場:国立西洋美術館
会期:2013年3月2日~6月2日21〜23歳ごろのラファエロの自画像。
フィレンツェ滞在初期、
生家のあるウルビーノに帰郷したさいに
描かれたと言われている。
制作者が本人かどうか疑われていたが、
近年の科学的調査により、
ほぼ真筆であるとの確証が得られた。
フィレンツェ・ウフィツィ美術館所蔵。
それにしても、ビッグネームの展覧会って混みすぎなんだよね。
一日でいいから映画館みたいに、オールナイト開館をやってほしい。
朝まで美術館。
酔っぱらいが来るぞ、ぜったい。
ま、入口で検問すればいいのか。
アート観賞も結局、しらふで真面目に集中しないと、深くは味わえないと思うな。
息抜きにきてるのに、逆説的だけれど。
五百年前のイケメンの画像なんか観てないでさ、
たまにはリアルな男性でも捕まえてみたら?
いやあ、なかなか、世知辛い世の中で…。
もてるんだから、コツを教えてよ。
主体性のないオッサンと
女子大生にもてたって、仕方ないだろ。
オバサンのくせに。
ほぉ…自分はオバサンじゃないとでも?
うっ。
花の命なんて短いぞ。
学生からすれば、二十代後半からは枯れはじめだよ。
そうだろうねえ。まあいいや、
「年齢不詳ですね!」ってよく言われるし。
開きなおればいいんだよ、素敵なドライフラワーを目指せば。
年齢で判断してくるやつなんか、相手にしなきゃいい。
ますます浮世離れしてゆく予感しかしないんだけど。
で、気になる相手はいないの?
現実に存在する人間で。
いるよ。
『ベニスに死す』のビョルン・アンドレセン!
あんたねえ。
いやいや、かっこいいお爺さんになってるんだって、
ジェダイ・マスターみたいな。
弟子にしてほしい。
やれやれ。
じゃあ、惑星コルサント行きだね。
May the Force be with you…
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